金魚の先祖は、今から千数百年前中国南部で赤い鮒が発見されたのが始まりと云われ、宋の時代に飼育が始まったとされています(今から980年程前)。わが国には500年程前、室町時代(文亀2年=西暦1502年)に初めて渡来したことが記録に残っています。 徳川幕府になり、世の中が落ち着いて来ると幕府の要人の間で愛玩された事で、貴族や富豪の間でも愛玩物として珍重されるようになりました。
時が流れ江戸時代後期になると金魚飼育も盛んになり、明治時代の初めには一般にも広く飼育されるようになりました。この間に交配や突然変異を繰り返しながら選別して、現在のように色鮮やかで美しい品種が、数多く作り出されてきました。現在、日本国内で販売されている金魚は愛知県弥富町、奈良県大和郡山市、東京都江戸川区の三大生産地で作られています。他にも数箇所生産地があります。又、今日では東南アジアや中国からも輸入されています。ここ数年、金魚にも変化があり国内や、海外でも品種改良が進み色々な金魚が作出されてきたので、今後楽しみが広がるでしょう。