まめ知識

三月三日は金魚の日(日本鑑賞魚振興会制定)

江戸時代に、ひな祭りの日に雛市で金魚が売られ、 雛壇に金魚を供える習慣があったことに由来します。

金魚の飼育初歩の初歩

日本の一昔前、夏の風物詩といえば風鈴、金魚売の声などが思い浮かばれます(連想するのは、私だけかも?)現在は売り歩く声を聴くことができませんね・・・また赤いべべ着た可愛い金魚♪♪…と童謡があるように、古くから愛され、親しまれてきた金魚、その優美な姿で泳ぎ回るところを見て、一度は飼って見たいと思われた方もも多いと思います。

又、ストレスのたまりやすい現代人にとって、池や水槽に可愛らしい金魚を泳がせて、眺めることは、心のリラクゼーションに役立つことではないでしょうか。
しかし多くの方々から、金魚は可愛らしいけれど世話が大変・・・、飼ってもすぐ死んでしまうから・・・と、弱い生き物の代名詞のようにおっしゃるのを耳にするのは誠に残念なことです。決してそんなに弱い魚ではありません。
ちょっとした気配りとコツをのみこんで飼っていただければ、美しい姿を幾年も保ってくれ私たちを楽しませてくれるでしう。
一般のご家庭で楽しく金魚をお飼いになる道しるべとしてまとめてみました。ご参考になれば幸いです。

金魚の歴史

金魚の先祖は、今から千数百年前中国南部で赤い鮒が発見されたのが始まりと云われ、宋の時代に飼育が始まったとされています(今から980年程前)。わが国には500年程前、室町時代(文亀2年=西暦1502年)に初めて渡来したことが記録に残っています。 徳川幕府になり、世の中が落ち着いて来ると幕府の要人の間で愛玩された事で、貴族や富豪の間でも愛玩物として珍重されるようになりました。

時が流れ江戸時代後期になると金魚飼育も盛んになり、明治時代の初めには一般にも広く飼育されるようになりました。この間に交配や突然変異を繰り返しながら選別して、現在のように色鮮やかで美しい品種が、数多く作り出されてきました。現在、日本国内で販売されている金魚は愛知県弥富町、奈良県大和郡山市、東京都江戸川区の三大生産地で作られています。他にも数箇所生産地があります。又、今日では東南アジアや中国からも輸入されています。ここ数年、金魚にも変化があり国内や、海外でも品種改良が進み色々な金魚が作出されてきたので、今後楽しみが広がるでしょう。

金魚の習性

おとなしく、平和主義者の金魚達、少しの気遣いで誰でも飼育ができます。 金魚は温水性の淡水魚で、あまり強い流れのあるところを好みません。
温度や 水質には比較的順応性がありますが、急激な変化には対応できない性質がありす。
金魚には、胃が無いので食いだめはできません、しかし食べないからと言って、すぐに死んでしまうことはありません。水温にもよりますが一ヶ月位は、大丈夫です。
金魚は、水中に溶け込んでいる酸素を鰓からとりこんで生きていますので、飼育水槽内に十分な酸素があれば快適に過ごせます。(水温によって溶存酸素量は、変化します)
金魚には、細長く平たいものやお腹のふくらんだもの、尾鰭の短いもの、長いもの、 目、頭、うろこに特徴があるもの、動きの早いもの、遅いもの等があるので出来ることなら一つの水槽には同じ体型のものを飼うように心がけたいです。(一緒に飼えない訳ではありません)
また、サイズが大きく違う金魚同士を混ぜたりすると、餌が平均に行き渡らなくなり食べられない金魚がでたりするので、さけた方が得策です。

金魚の水温と水質

低温限界 0度(結氷しても生きてます,しかし良い環境とは 言えません)
高温の限界 34度(良い環境とは言えません)
餌の食べ初め 10度位から
食欲不振 30度以上
活動適温 20度〜26度(24度位が最適)
PH PH7 〜 PH8/td>

6つの大切なポイント!!

1、お店で調子の良い金魚を選ぶこと!金魚飼育の基本!
  魚の体色、ツヤ、泳ぎかたを見て選びましょう。健康な魚は活発に泳ぎ回ります。

2、水槽に金魚を、すぐ放たないこと
  水温差が極端にあると魚の体調が悪くなります!(万病のもと!)

  ≪水槽の準備の仕方≫

  1.水槽はあらかじめセットしておきます(水道水は、中和剤を使いましょう)
    商品例 テトラ金魚の水つくり、ジクラウォーター金魚用など
  2.2日〜3日濾過器を回して水を作っておきます。
    (ろ過バクテリアを入れることをお勧めします)商品例 B-4淡水、サイクルなど
  3.お店から金魚を買ってきたら、すぐに放たずに袋のまま
    30分〜1時間位水槽へ浮かべておきます。(水温を同じにするために)
    人間が感じる水温を金魚に置き換えると1℃が5℃にあたります。
  4.その後、袋の中へ水槽の水を同量位入れて水質を合わせます。
  5.何事も無ければ金魚を水槽へ放ちます。
  ※1週間位は、いつもより細心の注意が必要です。(環境が変わるため)


3、水槽にたくさんの金魚を入れない。
  ストレス(!水質の悪化により病気の引き金!)がたまります。
  市販の60cm水槽で全長7cm位の金魚が、5尾から7尾位まで飼えます。
  (エアレーションした場合) たくさん入れると水も汚れ、掃除もたいへんになり
  金魚も大きくならず病気がちになります。

4、エサをあたえすぎない。(!死ぬ原因のトップ!)
  購入後、3日位したら餌を少しずつ与えます。
  様子を見ながら量を増やしていき、見ている間に食べてしまうくらいあげます。
  目安(1〜2分で食べてしまう位) 一日に、2回位、午後3時ごろまでに終わること
  すくなすぎて金魚が死んでしまうことはありません、 むしろ与えすぎが悪いのです。
  1ヶ月位餌をやらなくても死ぬことはないのですが、やせていきます。

5、水のかえ方と時期。
  飼育していくためには避けられない作業です、金魚のために頑張って下さい。
  季節、餌の量、水槽の大きさ、金魚の数や大きさによって変わりますが
  夏は1週間に1回冬は2週間に1回の間隔でよいでしょう。 交換する水の量ですが
  3の分1〜2分の1位で1〜2日汲み置いてさらした 水を使いましょう。
  この際、水槽の水に水温を合わせてください。
  水槽の総丸洗いは絶対やらないように 良い環境=長寿につながります

6、毎日観察しましょう!餌を与えるときに今日は元気かねと話しかけるように!
  日常の管理と観察を行い、水質の急変と病気の早期発見、治療に心がけましょう。
  万が一病気がでてしまったらお近くの金魚屋さんに相談してください。
   自分が、金魚になったつもりで飼育してください。